「木彫家藤戸竹喜の世界」展
「現れよ、森羅の生命」と題された木彫家藤戸竹喜の展覧会が芸術の森美術館で行なわれている。
開会に先立って行なわれた、北海道大学・アイヌ先住民研究センターの北原次朗太准教授によるカムイノミの様子
以下、開会式の様子と会場風景
夫人の藤戸茂子さんと企画委員で北海道近代美術館学芸員五十嵐聡美さんによる解説
奇しくも今年、神奈川県立近代美術館で砂澤ビッキの展覧会が行われたが、木彫家藤戸竹喜の仕事がほぼ俯瞰できる今回の展覧会が同じ年に行なわれたことは、とても重要な意味を持つと思われる。
またまた奇しくもだが、美術家岡部昌生さんの展示が、音威子府筬島にある砂澤ビッキ記念館アトリエ3モアで、行なわれていて、藤戸展開会式の翌日、岡部さん、キュレーターの四方幸子さん、フォトン編集長の小室治夫さんと筬島に向かう。
現地で、明治大の菅啓次郎ゼミと林立騎さん一行、美術家の藤木正則さんと合流。
アトリエ3モア
3モアでの岡部さんの展示
前記念館長宗原均さんの情熱的な解説
翌早朝の天塩川
北海道命名ゆかりの地という碑があるのだが、隣に現北海道知事書の碑が立っている。来年が北海道命名150年なのだが、土地の命名とは何なのか。
音威子府時代のビッキをサポートした川上實さんにビッキのアトリエで話を伺う。
旭川の「川上カ子トアイヌ資料館」での岡部さんの展示とビッキの作品
藤戸竹喜と砂沢ビッキはともに旭川に生まれ、阿寒での青年時代もともにしている。このこともふたりの作品を考えるうえで重要なことと思われる。葉山の展示から始まり、藤戸竹喜と砂澤ビッキというふたりの巨人の作品を連続して視るという経験は、偶然が重なった濃厚な体験だった。
筬島での岡部さんの展示は今月で終了しますが、藤戸展は12月17日まで行なわれます。北海道は遠いですが、機会があれば是非ご覧くださいますよう。
なお、拙サイトbooksコーナーで藤戸展図録を紹介しています。気が向いたらご覧ください。