7月の31日に、北島敬三さんをはじめ、フォトグラファーズ・ギャラリーのメンバーで写真家の、笹岡啓子さん、王子直紀さん、大友真志さん、批評家の土屋誠一さん、小原真史さん、出版社の中村大吾さん、ICANOFの豊島重之さん、青森美術館の高橋しげみさんが、八戸における「*世界革命*展」という現場から、津軽海峡を渡り、札幌にみえられた。北海道の開拓期の写真の調査が目的でしたが、おかげで二夜にわたり、皆様の話を伺う機会を得ました。貴重な体験であり、常に衝撃を受け続けてきた写真家である北島さんや若い写真家の皆様の、写真に対する真摯な姿勢と情熱は、心地よい刺激でした。書物に収まった文章を読むだけでなく、肉声をお聞きし、さらにまた、文章を読むということの楽しさも体験できました。豊島さんの、海峡とは違った「地峡=イスムス」という概念に、簡単には捕らえづらくありつつも、何か触発されます。高橋さんが展示を計画中の小島一郎という写真家を、私はまったく存じません。自分の写真史に対する無知さ加減を思い知らされます。学ぶ機会を持ちたいと思います。
8月9日、開催中の「吉増剛造展」での、ライブ・パフォーマンスを拝見しました。同時に、かねてから制作中だった、「書肆吉成」の企画による「アフンルパル通信ex1」が完成、来札中だった、林浩平さんに手渡すことができました。寄稿していただいた、管啓次郎さん、倉石信乃さん、谷口雅春さん、宇野澤昌樹さん、デザインを引き受けてくれた佐藤守功さん、ありがとうございました。宇野澤昌樹さんのブログに私の写真展のことを書いてくれていることに、最近気がつきました。重ねてありがとうございました。
8月11日、これも「書肆吉成」の企画による露口写真展がオープンしました。
詩人吉増剛造先生が、現在開催中の「吉増剛造展」や関連のイベントの超人的なスケジュールの最中に、さらにマリリアさんのご尊父のご逝去というご不幸にもかかわらず、私の写真展などに足をお運びいただき、写真を見ていただいた上に、数々のことばをちょうだいできたことは、なにものにも代え難い体験でした。深く感謝いたします。
東京から批評家の倉石信乃さんと、倉石さんが管啓次郎さんとともに教鞭をとる、明治大学大学院理工学部デジタルコンテンツ系の院生の皆様がイベントに参加してくれました。倉石さんには、私の支離滅裂でへたくそなトークの相手までしていただき、ありがとうございました。
こんな時期に参加していただいた皆様、たくさんのカンパや「パルex1」を買っていただきありがとうございました。お酒や花もたくさんいただきました。これからも「アフンルパル通信」への共感とご支援をよろしくお願いいたします。適切な質問で盛り上げてくれた三浦さん、大平さん、森さん、谷口さん、ありがとうございました。本当においしい料理を作ってくれた、三橋さん、上野さん、S-AIRの小田井さん、ありがとうございました。
写真展の諸々については、またあらためて報告できるかと思います。イベントの写真を少しだけ掲載します。

7月末以来の慌ただしい、私の2008年の夏は多くの人々への「膨大な感謝の夏」でした。もう少しだけ残りの夏を楽しみ、次の計画に向かいたいと思います。