アーティスト中村絵美さんが、もちろんご遺族の承諾の上で、長万部から新しい赴任地羅臼に運んだ大量の写真、「長万部瀉眞道場」を見る機会を得た。
ほとんどの写真は、このように「長万部瀉眞道場」と記された台紙に貼られている。

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これはほんの一部に過ぎないが、一見してこれらの写真の重要性を感じさせられた。
これらの写真を見ると「多文化主義」って一体なんだろうと思わざるを得ない。また、「アイヌ民族などいない」などというイデオロギーに満ちた発言への明確な反論にもなりうる。
同時にまた、私たちは写真の見方への再考を迫られもする。

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共和町の写真家前川茂利は西村計雄記念美術館で、同館の磯崎亜矢子学芸員が中心となり展示計画が進んでいる。
彼らの関係、写真の同質性と差異なども気になるところです。

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中村さんの羅臼での新しい住居のこの部屋には、近いうちに「長万部瀉眞道場」写真研究所が開設されるもようです。

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アーカイヴの作業はじめ研究作業に参加希望の方は、研究所開設され次第連絡いたしますので、とりあえず、フレメンまでご一報ください。
前川茂利さんのも未整理の写真やネガがあるのではないかと思います。今やるべきことは山積です。