先日、12日に南相馬博物館に学芸員の稲葉修さんをお尋ねし、話を伺いながら入り口のコーナーの展示を拝見した。

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著作権上お見せ出来ないが、その中に3.11当日の津波の写真があった。
かつての井田川浦を飲み尽くす津波の写真を見ると、私のように外から訪れた人間も、4年前のあの日の出来事の記憶がよみがえり、あらためて慄然とさせられる。
しかし、当の南相馬の人たちは、どうだろうか。それはおそらく、消え去ることのない痛みという現在の確認であり、現状への怒り、未来への懐疑なのではないか。

残念ながら見ることは出来ませんでしたが、6月7日まで当館でおこなわれていた展示「ふくしまに生きる爬虫・両生類」を紹介します。その副題は「身近な生き物から、未来の南相馬・福島を考える」です。札幌に戻り、いただいたパンフレットを拝見して、大きな希望を感じました。
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館制作のパンフレットによれば、爬虫類、両生類を主に、福島の従来の生物と、震災以降の変化が丹念に述べられている。
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「蛇の年始始め」、「カメへの信仰」といった興味深い民俗や、サンショウウオ漁という素晴らしい食文化も合わせて紹介されています。
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最後に『ふくしまのヘビ・カエルたちの今』と題された「震災」と「原発事故」という災厄を経た生き物の状況と、『身近な生き物から、未来の南相馬・福島を考える』と題された、未来への重要な提言を紹介し、今回の南相馬博物館報告を終えます。
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