北海道立北方民族博物館の笹倉さんにBBB展写真集をお送りしたところ、博物館のサイトで紹介いただいた。同時にとてもうれしい話をお聞きしたので紹介します。
懸案だった保苅実さんの写真展がついに動き始めたようです。保苅さんはアボリジニ研究の歴史学者。(素人の私が不遜を顧みず言ってしまうと)研究者のみならず、一般人である私たちにも見過ごせない問いを提示し、自らもその問いと真摯に対峙しつつ、2004年、なんと33才の若さで旅立ってしまった、まるで隣のカントリーの祭りに招かれたように。その保苅さんが撮影した写真の展示を、笹倉さんたちは企画していた。このほどオーストラリアの関係機関から写真の使用に関して、正式ではないが、色よい返事が来つつあるということです。
保苅実さんに関しては,以前このぼさくでも少し触れています。また、その写真が(まだ一枚も見たことがない私ですが)、間違いなく写真の持つ力を伝えてくれるものであることは断言してもいいと思っています。それほど保苅さんの残してくれたテキストは強い輝きを放っています。その書物の名は、「オーストラリア先住民アボリジニの歴史実践」という副題を持つ「ラディカル・オーラル・ヒストリー」(御茶の水書房刊)。必読書です。
その保苅さんの写真が見れるとは、とてもありがたい。うれしいので、カイのスタッフ・ブログにも同じものを書きます。