谷口雅春さんとの共著、「札幌アートウオーク」が今月19日北海道新聞社より刊行され、その日19日(土)15時よりジュンク堂で、トークイベントが行われます。トークには谷口と私露口に加え、美術家の岡部昌生さんに参加いただく予定です。現在展示中の目黒区美術館での「<ヤマ>の美術・写真・グラフィック」に出品など超ご多忙のなか、参加を快諾いただいた岡部さんにはひたすら感謝です。岡部さんには先日写真家港千尋さん来札のおりにもお世話になりました。その時と一週間後の東京都写真美術館の講演時での上映と、デヴィ(レヴィですよね。失礼いたしました)=ストロースインタビューの港千尋DVD作品を立て続けに見ることができた。この場でお礼申し上げます。
ちょっと脱線しました。「札幌アートウオーク」に戻ります。
「札幌アートウオーク」の作業を通じて「ミズノチズ」とは違った角度で札幌を見ることができ、この経験がひとつの契機となって現在進行中の「イシカリへ」をスタートすることができました。その撮影中に遭遇した江別市世田谷地区、山形さんの農場からの札幌の遠望は、私にはまったく新しい札幌体験でした。さらになんと北海道を撮影中の写真家北島敬三さんや、北海道立文学館で現在展示中の「サハリンを読む」にサハリンを写した写真作品を出品中の写真家大友真志さんと一晩飲みかわす機会を得た。敬愛する写真家との対話を含め、2009年の年末に慌ただしく起ったこれらの事件は来年2010年の作業の指針になることは間違いない。
まだ12月もスタートしたばかり、まだまだいろんなことが起るはず。19日の翌日20日には文学館で加納沖のライブもあります。大友作品ともども必見、必聴です。

2009年末のもうひとつの事件、11月21〜23日のモレキュラーシアター「マウスト」御茶の水公演は私にとっての大きな事件でありまだ混乱の最中、いまだここに記載できないでいる。そこで起ったことを正確に理解し整理できるなどとはまったく思わないが、いずれ何らかの形で「ぼさく」には書くつもりです。モレキュラーシアターHP掲載の豊島重之さん論考『演劇のアポトージス第四章』及川廣信先生ブログ掲載の「豊島重之氏の『マウスト』」公演」を読みつつ、しばしの時間を与えてください。