~オーストラリア・アボリジニとラディカル・オーラル・ヒストリー~

ついに保苅実写真展開催が決定した。私たちもささやかなお手伝いをするつもりだ。保苅さんのことは、以前にも「ぼさく」で紹介したことがある。主催者の一人の北海道立北方民族博物館学芸員笹倉いる美さんによれば、このブログがきっかけの一つになったとのこと。このことだけで「ぼさく」の存在意味があったと思う。保苅実さんにこんな形で、しかも彼のアボリジニへの、あるいは世界へのまなざしに沿うことも可能な、数十点の写真とともに再会(一度目は「ラディカル・オーラル・ヒストリー」として)できる。こんなことが起こりうるのか。

閉塞と排除の方向にのみ向かっているとしか思えない世界の、あらゆる立場の人たちに、保苅実は、「他者」との「接続可能性や共奏可能性」という問題を提示し、実践し、実践し続けようとした。これからの世界に絶対に避けて通れない、まさにラディカルな問題提起だ。

とにかく一人でも多くの方に保苅実著「ラディカル・オーラル・ヒストリー」を読んでいただきたい。サイトにも多くの保苅テキストが掲載されています。

期間は4月29日から6月20日迄。場所は北海道立北方民族博物館

詳しい情報は、分かり次第随時掲載します。