「狩猟民族の心得の第一条は、地名を教え、覚えることです。
アイヌ語の地名は、地形や生えている樹木などから名付けられたもので、その場所に行かなくても、どんな土地なのか、アイヌ達はわかっていました。〜略〜
150年ほど前に、現在の三重県三雲町出身の、松浦武四郎という日本人が北海道へ来て、アイヌを道案内に島内を歩き回りました。聞き書きをしたアイヌ語地名が約9000カ所、私が生まれ育った二風谷村では、14カ所だったそうです。
時代は違いますが、私が村内のアイヌ語地名を調べたところ、72カ所ありました。」
先ほどお亡くなりになった、萱野 茂氏の口述による文の一部です。

地名に関しては、沙流川流域のアイヌ語地名を写真化することを模索中です。まだ、どうなるか見当も着きませんが。