4月29日に開催された「 保苅実写真展 カントリーに呼ばれて ~オーストラリア・アボリジニとラディカル・オーラル・ヒストリー~」に行ってきた。カイからは安田くみ子、谷口雅春と私露口に加え、旭川から考古学者の瀬川拓郎さんも駆けつけてくれた。主催者である北方民族博物館の笹倉いる美さんと瀬川さんの、谷口を進行役にしたトークは、酒で少々混濁したわが脳髄にも鋭くしみ込んでき、そこで「ラディカル・オーラル・ヒストリー」の学問的評価や今後の展開の可能性など、おおくの問題が提起されたと思う。それを今、曖昧な記憶のまま記すことは、関係者に迷惑をお掛けすることになる危惧があり避けておきたい。今後「保苅実」を媒介として瀬川さん、笹倉さんをはじめ専門家の方々の研究の交流が活発になり、少しずつ明確になることを願っている。そのための次の一歩は、今回の展示が他の場所でも開催されることだろう。私たちも素人の立場からその実現にささやかに加わっていきたい。

なお、保苅実写真展について、瀬川さんがご自分のブログ「北の考古学」に、谷口雅春が「カイのブログ」にそれぞれ掲載されているのでご覧ください。