「蹉陀、そして或いは白レ脳裏」と「保苅実写真展」
モレキュラーマニアックスに、「蹉陀、そして或いは白レ脳裏」が掲載された。「今回の事態を踏まえた思考の地殻/水位変動を自己において起こすこと」が「喫緊の課題である」という妄想子の指摘に全面的に同意する。
3・11から4週間が過ぎたが、混沌のまっただなかに浸かったまま、「以前」はあっても「以後」は不可視のままだ。妄想子の述べるように「思考の地殻/水位変動」を「自己において起こすことが出来ないでいる」からだ。どうすれば3・11「以後」を手探りし、引き寄せられるだろうか。
そんななかで、「保苅実写真展」がオープンした。この展示やそれに関わる私たちももちろん、現在の事態のなかで、その存在理由を問われているのだろう。保苅実ならこの状況で、何を発言するだろうか。4月16日に座談会「保苅実の歴史学をいかに受けつぐのか?」が予定されている。想像される困難を超えてお越しいただける参加者の方々に感謝いたします。
以下、繰り返しですが、情報です。
「保苅実写真展 カントリーに呼ばれて―オーストラリア・アボリジニとラディカル・オーラル・ヒストリー」
日時:2011年4月8日(金)~5月8日(日)(10:00~16:00;休館日/月曜日)
入場無料
会場:北海道大学総合博物館 2階展示室(札幌市北区北10条西8丁目)
主催:北海道大学アイヌ・先住民研究センター
〒060-0808 札幌市北区北8条西6丁目 Tel&FAX:011-706-2859
展示関連イベント:座談会「保苅実の歴史学をいかに受けつぐのか?」
窪田幸子(神戸大学教授)、野上元(筑波大学准教授)、谷本晃久(北海道大学准教授)
日時:4月16日(土)13:30~15:30
会場:北大総合博物館1階「知の交流」コーナー 無料・申込不要.