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ユリイカ8月臨時増刊号「松浦武四郎」

ユリイカ8月臨時増刊号に拙文を寄稿しました。

奈良美智さんや高橋源一郎さん、北海道関係では、北海道近代美術館の五十嵐聡美さん、北海道大学の谷本晃久さん、北海道博物館の三浦泰之さんらが寄稿しています。

 

専門外への、ど素人の発言なので、ご批判なりと寄せていただければありがたいです。

露口啓二

夕張博物館の火災

夕張博物館の模擬坑道に火災が発生しました。北海道新聞の記事によると、火災は、18日午後11時25分ごろに発生。現在注水作業により、煙は収まっているようですが、他の行動への延焼の可能性もあるとのこと。

この事故は、1981年の、死者数が93人に及んだ「北炭夕張新炭鉱」での、火災事故を思い出してしまいます。この時も、延焼を防ぐために坑道に注水したと聞いています。

昨年11月、「北海道開拓写真研究協議会」で、博物館に保管されている炭鉱写真の調査を行なったばかりでした。

保管されている写真の一部です。

 

 

 

今朝、ノートルダム大聖堂延焼への、エマニュエル・トッドの比較的クールな反応を耳にしましたが、

ノートルダム大聖堂再建への寄付金は、あっという間に集まりました。

夕張博物館に収蔵されているものは、大聖堂同様、人類の文化遺産といっていいと思います。

同館の先行きがとても心配です。

江別市世田ヶ谷「新雪の時代」展

札幌市の隣、江別市の角山地区に「世田ヶ谷」と呼ばれる集落があります。

ここは、まさに敗戦直前の、焦土と化した東京世田谷から「拓北農兵隊」としてやってきた33世帯の人たちが作ったコミュニティーです。

この江別市世田ヶ谷の文化や生活を主題とした展覧会「新雪の時代」展が、三軒茶屋生活工房ギャラリーから、

江別市野幌公民館ギャラリーに移動して、今月の24日まで行われています。

まずは、生活工房ギャラリーでの展示風景から

 

 

 

 

17日夜の設営の様子

三軒茶屋のギャラリーから、作品を運んでくれた生活工房学芸員の佐藤史治さんが、そのまま展示作業に参加。

 

 

 

 

 

展示物の主役である絵画の作者、山形トムさん(向かって右)と、ともに少年期に入植した田辺さん。

山形さんは田辺さんを「兄ちゃん」と呼んでいたそうです。

 

以下、初日の展示の様子です。

 

 

 

 

泥炭地という、農業には極めて過酷な土地に入植し、苦闘しながらも、絵を描き、和歌を詠み、音楽を嗜みながら、自分たちの文化を創造し、特異なコミュニティーを作り上げ、しかもそれをいまもなお継続しいる人たちの、いく世代にも渡る営みは、21世紀の世界がなくそうとしている、極めて大事なことがいくつも含まれていると思われます。

この展覧会を、計画し実行した佐藤史治さんはじめ、世田谷生活工房の皆様の慧眼と行動力に、心からの賛辞を送りたいと思います。さらに、この野幌公民館での展示は、トムさんたちの次の世代の熱意と尽力で成立したようです。このことにも、感動を覚えます。二つの場所での展覧会が繋がり、さらに遠くへ届くことを願っています。

 

では、山形トムさんの作品を鑑賞してください。いく作品かは、世田谷美術館に収蔵されたそうです。

限定された条件での複写で、トムさんの絵画の質が十分に捉えられていないことは、ご容赦ください。

 

 

 

 

 

向井徹さんのプライベートサイト、北海道魚類映画社のサイトからも、紹介せれています。合わせてご覧いただければ幸いです。

「江別市になぜ世田谷?」 終戦の年からの開拓の歴史をたどる展覧会 開催中|北海道魚類映画社|note(ノート)
https://note.mu/hokkaidofishfilm/n/n04df6e166d0d