2004〜2007
明治政府によって開拓史札幌本府が建設された場所は、現在の札幌市街地を北上して流れる豊平川によって形成された扇状地の端に位置する。かつてそこに、それぞれにアイヌ語の固有名を持つ湧水池(アイヌ語ではmemと呼ばれる)とそれを源流とした小河川とが、アイヌ社会にとって重要な水系を形成していた。 それらの水系は、ほぼ消滅し、或いは微かな痕跡を残すのみの平坦な市街地となっている。